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ブリード現象の原因と対策

ブリード現象とは

サイディングやALCパネル、モルタル外壁に施工されたシーリング材の表面や付近の塗装面に黒ずんだ汚れが浮き出てくる事があります。このような現象を「ブリード」現象といいます。
なぜこのような現象がおこるかというと、シーリング材と上塗り塗料との相性などもありますが、大部分の原因はシーリング材に含まれる可塑剤が原因です。
可塑剤が時間の経過とともにシーリング内部から塗装面にゆっくりとにじみ出ることで、粘性のある可塑剤が塗膜表面に移行することで、大気中の埃などが付着することが黒ずみの原因です。
交通量の多い道路に面しているとブリード現象は特に発生しやすくなります。白やベージュの塗装面に起きたブリード現象は、黒っぽいだけにより目立つでしょう。

また大手ハウスーメーカーなどで使用されている、鋼板に塩化ビニールシートを被覆した塩ビ鋼板を使った建材やガスケット(プラスチックやゴムでできた充填材)などもブリードしやすい素材でもあります。

 

可塑剤とは

可塑剤は添加剤の一種でプラスチックなどの基材となる原料に添加する事で、その物質に軟性を持たせる添加剤のことです。身近な製品でいうと、輪ゴムやビニールなども可塑剤を添加する事で柔軟性を持たせています。

 

ブリード対策

1・可塑剤がない製品を使う

そもそも移行するモノ自体を使わないという事です。通常コーキングに使用されている可塑剤を含まない(実際には微量含まれています)ノンブリードタイプのシーリングを使用します。ノンブリードシーリングには大抵「ノンブリード」や「NB」とシーリング材のラベルに表記されています。

古いシーリングやガスケットの上に塗装してブリードしている場合は、撤去してからノンブリードタイプのシーリングに打ち替えすることによって塗装した際のブリードを防ぐことができます。

2・可塑剤を移行させない下塗りを塗る

ブリードを塗装面に移行させない為に、上塗り塗料との間に特殊な下塗りを塗装してブロックする方法です。塩ビ鋼板を使用した外装材や撤去や交換が難しい場合には、こちらの方法です。

シーリングには

日本ペイント ブリードオフプライマー

関西ペイント シープラ

 

塩ビ鋼板には

SK化研 ビニタイプライマー

日本ペイント 塩ビゾルプライマー

 


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