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当店の外装診断

外装の塗り替えをしようと考えている、現在の外壁の健康状態を知りたい…。そんな時にお勧めなのが、外装診断です。

プロの外装診断を受けるからこそ見えてくる、大切な我が家の健康状態。

建物の構造や特徴を理解した上で、屋根や外壁等の劣化度合いを的確に診断し、 どの程度劣化しているのか、そしてその劣化した状況に応じてどのような工事が必要なのかを調査いたします。

また、工事にかかる費用に関しての見積もり作成します。

今回は家にとって重要な役割である外装診断の必要性と、外装診断の流れと内容を紹介いたします。

 

外装診断の必要性


 

外装診断の流れ


1.お問合せ~日程調整

お客様のご都合をお聞きし、現地調査日時を設定させていただきます。
現地調査の日程が決まりましたら、調査時の流れやお願いを記した書類を送信させていただいております。

弊店では、各種診断士の資格を取得した代表の大村が必ず調査にお伺いいたします。
外装診断やお見積りの際には、建物の大きさや形状にもよりますが、平均して2時間程度かかります。

 

2.調査前ヒアリング

ヒアリングは、外装診断において大変重要です。

診断者がいくら知識や経験があるといっても、建物の不具合や異変は、普段お住まいになっているお客様の方が、よほどお気づきになられる可能性が高いのです。
ですからまずは、お客様の「気になる部分」「不安な点」「工事してほしい部分」などのお話を伺います。
また、塗り替え工事を行おうと思われたきっかけをお伺いいたしております。

 

3.図面のコピー(撮影)

ご用意いただいている建築図面を、撮影させていただいたり、付近のコンビニなどでコピーさせていただき、お返しいたします。

図面でしかわからない事が多くあります。それは屋根材や外壁材の下に貼ってある防水シートの種類や、下地の構造です。
また、2023年10月から始まっている石綿含建材調査義務による書面調査にも図面が必要です。

 

4.実地調査

4-1.屋根の調査

屋根の調査は重要です。
化粧スレートなど、塗装できる屋根材の場合はもちろん、焼成瓦など、塗装できない瓦材が使用されていても調査を行います。

塗装の見積りのための調査ではなく、建物が現状どうなっているかを知るための調査なので、「塗る」「塗らない」は関係ありません。

弊店では、通常ドローンを用いた調査を行なっております。
ドローンによる調査は屋根にダメージを与えず、安全に調査を行うことが可能です。
ただし、屋根材や下地合板の傷みが予想される場合や、スレート屋根の小口の確認が必要な場合には、屋根に上がって調査します。

 

4-2.外壁の調査

次に、外壁などの調査を行います。
 下地モルタルのひび割れや、サイディングの目地シーリング材の破断・はがれなども調べますが、内側の防水シートを突破しなければ雨水は構造まで浸入しませんので、重要度はあまり高くありません。

それよりも気にすべきは、既存塗膜が剥がれている箇所や膨れている箇所です。塗膜はがれ・ふくれの原因には、直接・間接の違いこそあれ、ほぼ水分が影響しています。

ですから、塗膜のはがれ、ふくれ箇所の周辺は、腐食(腐朽)したり、水を吸っている可能性があるということです。

建物が発する、ふくれ・はがれなどのシグナルを見逃さないこと、そして、そのシグナルが発生している原因をきちんと究明してゆくことが重要です。

4-3.バルコニー(ベランダ)の調査

建築物、特に木造の建物において、もっとも弱点となりえるのは、水のたまりやすい部位です。すなわち、空を向いている面は、雨水を受けるので、水がたまりやすいのです。

では、建物のどの部位がそれにあてはまるかというと、真っ先に屋上やバルコニー(ベランダ)が思い当たります。

屋上やバルコニーが弱点だということは、みなさんもなんとなくお感じになられていたと思います。

弊店でも、バルコニー防水の様子を見てくれという依頼はかなり多くいただいております。

バルコニーの床防水は、案外しっかりしていることが多いのですが、まず最初に見るのは排水口(ドレン)付近の状態です。
排水口はスムーズに雨水を排水するために、最も低い位置に設置してありますので雨水が侵入し易いのです。

次にサッシと外壁とバルコニー防水との取り合いです。
これは古い建物に多くあるのですが、床からサッシ底面までの高低差が少ないために、大雨時の雨水の跳ね返りや、台風時の吹き込みなどで雨漏りすることがあります。(サッシ自体に問題があることも稀にあります。)

この場合、問題は設計者にあります。したがって、新築当初から雨漏りのリスクを抱えているといっても過言ではありません。

 

5.調査後ヒヤリング

調査結果を踏まえて簡単にご報告させていただきます。

調査によって材質や劣化状況が解ると、ある程度使用できる塗料やお勧めできる塗料が限られてくるので、「お客様が望む塗り替え後のイメージ」「ご要望」「理想のメンテナンスサイクル」などのお話をお聞きしながら、意匠性の高い塗料や塗装方法の紹介もさせていただいております。

また、塗装できない箇所や、劣化が進行して塗装しても意味がない箇所があり、板金工事、木工事、サッシ工事などが必要になる場合があります。
その際には、各業者と日程を調整の上、再調査させていただくことになります。

 

6.外装診断報告書・ご提案・お見積りの作成

弊店の外装診断報告書ですが、建物の不具合や弱点を踏まえた、オリジナルで作成したのものになります。

このため、作成にはとても時間がかかります。

そのため、大変申し訳ないのですが、調査をしてから見積書ご提出まで、
長い場合は2週間のお時間をいただいております。

このように弊店の「見積書」と「外装診断報告書」の提出には時間がかかるのですが、これを「遅い」と捉えず、「丁寧だ」「自宅の劣化状況を把握するためには必要」と考えていただける皆様に、弊店とのご縁を頂戴したいと思っています。

 

7.外装診断報告書・ご提案・お見積りの提出

天候が良ければ外装診断報告書と、実際に外壁を見ながら診断状況をお伝えします。

弊店の提案は建物の構造や外装材の特徴と注意点」、「劣化状況に応じた必要な作業内容とその理由」、「使用塗料メーカーの特徴」、「下塗り~上塗りそれぞれの塗膜の役割」、「組み合わせた塗膜の機能」などをご説明しています。
「なぜこの塗料をお勧めするのか?」「なぜこの作業が必要なのか?」 をできる限りご理解いただきたいからです。

 

 

調査に使用する機材


1.サーモグラフィーカメラ

建物調査においては、サーモグラフィーカメラ(赤外線カメラ)を活用すると、診断の精度が高まります。

サーモグラフィーカメラは、対象の表面温度の差を測ることが可能な計器です。
水分がある箇所が周囲よりも温度が下がって冷たくなる原理を利用して雨漏り箇所を突き止めます。いうなれば「赤外線カメラで雨漏り箇所を可視化」することができるということです。

ただし水は、原則として上から下へと移動します。
ですので水が存在し、低温部として現れるのは、雨水の浸入口ではなく、雨水の出口になります。
ですので雨漏りを可視化し、いち早く発見する機材であり、最終的には調査員の経験と知識にもとずいた調査によって雨
水の侵入口を特定します。

2.水分計

壁や天井などに使用されている下地材に含まれている水分量を測る機械です。
サーモグラフィーカメラは温度の差を感知しますが、それが漏水による温度変化と断定はできないのです。
室内の場合、隙間風やエアコンなどによって温度が変わったかもしれません。
そこで活躍するのが水分計で、表面から深さ3㎝までの実際の水分量を計測することができます。

サーモグラフィーカメラは面で調査するのに対して、水分計は点で調査し水分の有無を確定させることができます。

 

3.ドローン

作業員が屋根の上から確認しづらいような場所も、ドローンであれば空中から簡単に調査可能です。弊店で使用しているドローンは高性能カメラを搭載していますので、画像データをパソコンに取り込み、拡大した場合にも詳細な画像で調査が可能です。

 

4.打診棒

タイル、基礎のモルタル部、擁壁、鉄筋コンクリート造の建物、FRP防水、外壁塗膜など、表面を転がしたときに発生する音の違いで密着していない箇所(空気層がある箇所)を特定する調査です。

5.デジタルノギス、下地探し針棒

外壁材内部に通気層がある通気工法、通気層がない直貼り工法なのかを調査するため、基礎水切り部の深さを計測します。

またシーリングの幅や厚みを調査し、目地幅に応じたボンドブレーカーの選定や必要なシーリング材料の適切な量も知ることができます。

6.その他

クラックスケール・・・ひび割れの幅を計測する

黒アクリル板とセロテープ・・・チョーキングの程度を計測(クリヤー塗装の判断基準など

伸縮式点検鏡・溶剤拭き用ウエス・密着試験用ガムテープなど

 

 


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