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塗料の選定理由

塗料は、 塗装しようとするものによって、また塗装目的によって設計されており、塗料の選定に際してはその点を考慮にしなければなりません。
塗り替えを計画されている方に、それぞれの住いに合った塗料の選び方のポイントをわかりやすく解説します。

 

塗料の選び方3つのポイント

塗り替え際にはどんな塗料を選んだらいいのか?迷うところとおもいます。

選び方のポイントは次の3つです。

 

 

 

 

1.今後のメンテナンスサイクルの目安を何年にするのか?
2.外装材の短所を補う為に必要な塗料の機能性
  お客様が求めている塗料の機能性と意匠性
3.建物の構造と外壁に使用されている建材(外装材)の特徴と短所
  既存塗膜との相性

1.メンテナンスサイクルを重視した選び方

昨今、建物の洋風化に伴って建物の防水力が大事になってきています。

メンテナンスサイクルを重視した場合、一般的には10年に一度が理想とされていますが、昨今では塗料の高寿命化が進み、15年程度の塗料をお勧めすることが一般的になってきています。
余談にはなりますが、無機塗料を越える期待耐用年数30年のポリウレアなる塗料も出てきています。

「樹脂」は、塗料の耐久性や耐候性の目安であり、グレードを左右する重要な成分です。

10年サイクルで計画される場合は、シリコン樹脂塗料以上のグレードが必要です。

またメンテナンスサイクルで塗料を選択する場合には、シーリング材の期待耐用年数も合わせておくことが大切です。


塗料のグレードについては 「塗料の種類と特徴」

2.機能性を重視した選び方

技術の進歩で、塗料にいろいろな高機能を付加することが可能になっています。

色や耐用年数だけで塗料を選んでいた時代は終わり、目的や用途に合わせて塗料を選ぶ事で、
より快適な生活を得られる事が出来たり、メンテナンスの手間を省く事が可能となりました。

低汚染性、防カビ・防藻性などは当然といった塗料の高機能化時代になっています

 

  • ラジカル制御型塗料・・紫外線に強く、期待耐用年数の向上
  • 弾性・・・・・・・・・弾力性のある厚い塗膜で表面のひび割れを防ぐ
  • 防藻・防カビ・・・・・カビや藻類が生えにくい(育ち難い)
  • 防錆・・・・・・・・・金属が錆びにくい
  • 防虫・・・・・・・・・虫が寄ってき難い
  • 低汚染塗料・・・・・・汚れが付着し難く、雨水等で流れ落ちる
  • 遮熱塗料・・・・・・・赤外線を反射して、夏場の室温上昇を抑える
  • 防火・難燃塗料・・・・燃えにくい
  • 抗菌塗料・・・・・・・有害物質の分解機能
  • 断熱塗料・・・・・・・熱さ寒さを室内に伝わりにくくして、室内温度を快適に保ちやすくする

外壁のひび割れが多い。
湿気や壁内結露からくる苔や藻類の発生。
車道に面していて汚れがひどい。
屋根の蓄熱で二階の部屋のエアコンの効きが悪いなど、ご自分の住いが抱えている問題点を考慮して、ふさわしい塗料の機能を選んでみてはいかがでしょうか。

3.建物の特徴と短所、建材や旧塗膜との相性を重視した選び方

これは専門的な知識が必要になってくるので、お客様が選択するのは難しいと思います。

建物の構造、外装材の種類や工法などの短所を熟知し、塗料の特性や機能性を組み合わせて短所を補えるような塗膜をお客様にご提案できるよう調査者の知識と経験が必要になります。

外装診断の際には、構造・建材の種類・既存塗膜の種類と劣化状態を調査し、新しく塗装する上塗り塗料の性能が発揮できるような、下地調整作業や下塗り塗料を選択することが必要です。

 

木造 窯業系サイディング貼りの建物を外装診断した場合を例にあげると

直貼り工法と通気工法・・・・・・・・直貼りの場合には熱膨れの恐れがあり透湿性の高い塗膜が必要である。また温度が上昇しやすい濃色はお勧めできないが、遮熱塗料などで対策

難付着サイディングの可能性は?・・・フッ素・無機・光触媒などの超低汚染型塗料が使用されている場合には下塗りに高機能シーラーが必要になる。

表面の劣化状況・・・・・・・・・・・クリヤー塗装は可能なのか? 素地が露出しいる場合は吸い込みを止める為、サーフェイサー等を使用する

凹凸を利用した色の塗分けの可否・・・ダブルトーン塗装は可能なのか?

ひび割れや膨れ・捲れがあるか・・・・下地処理が必要なのか?また漏水はないか?

最後に

弊店では基本的に、外装診断時のヒヤリングでお客様の求める機能性や意匠性と、お住まいのメンテナンスサイクルを考え合わせた塗料のグレード選択が必要であり、合理的なプランと考え提案いたします。

 


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