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夏季の塗装工事

そろそろ梅雨入りし、7月中旬頃に梅雨明けから一気に気温が上がりジリジリと太陽光が照りつけてきます。家も過酷な環境にさらされ経年劣化が進みます。
台風が多くなる9月頃までに塗装や防水工事を終わらせておきたいと希望するお客様も多くいらっしゃいます。
ただ「夏の塗装工事はどうなんですか?」とご質問されることが多くありますので、今回は夏の塗装工事について解説していこうと思います。
 

1.基準を守ればオールシーズン塗装はできる

外壁塗装を行うには、気候による条件があります。1つは気温による条件、もう1つは湿度による条件です。これは、塗料の乾燥・硬化に関係してくるものであるため、この条件を守らないで施工すると、施工不良となってしまいますので注意が必要です。

では塗装できない気候条件とはどのうようなものなのか。

  • 気温が5℃以下の時
  • 湿度が85%以上の時
  • 降雨、結露がおきている時または予想されるとき

多くの塗料メーカーがこのように定めています。

 

まず気温、夏ですので全く問題ないかと思います

次に湿度が85%以上のとき、空気中の水分が多いと塗料の乾燥が遅くなってしまいます。
(昨今、強化剤を添加し高湿度環境や湿潤面にも対応できる塗料もあります)
気象庁から発表されている2023年6~8月の平均湿度は約75%です。しかし雨の日も含まれた平均湿度ですので、雨の前後だけ気を付ければ問題ありません。

また当たり前のことですが、雨が降っている場合には塗料自体が流れ落ちてしまうため、オールシーズン塗装を行うことは出きません。

 

2.夏の外壁塗装のメリット・デメリット

夏に外壁塗装を行うメリットとデメリットをお伝えしていきます。どの季節であってもデメリットはあります。

2-1メリット

晴れの日が多い・・・地域にもよりますが、梅雨明けからお盆くらいまでが1年を通して最も雨が降らない時期です。そのため、春や秋にくらべると工事のスケジュールが最も立てやすいといえます。
また塗装工事期間で数日間は窓の開けれないことがあります。
どの季節でもエアコンは常時使用可能ですが、適温である春や秋には少し窓を開けて風を室内に通したいと思うこともあるかもしれませんが、夏や冬は窓を開けることが少ないので窓を開けれないストレスも少ないと思います。

 

塗り重ね乾燥時間が短くなる・・・塗料メーカーが定める塗り重ね乾燥時間が最も早くなりますので、1日に数回塗り重ねすることが可能になり、工期が短くなることがあります。

詳しくは塗料の乾燥時間

2-2デメリット

材料の可使時間が短くなる・・・

2液型の塗料は、2種類の液体を決められた比率で混ぜ合わして化学反応をおこして固めます。
塗料メーカーから混合してから使用できる時間が定められています。それを「可使時間」といいます。
気温や塗料の液温が高くなると化学反応が起こるのが早くなるために可使時間が短くなります。
ですので液温の高い夏は可使時間内に使いきれる量を見極めて混合しなければ、塗料のロスが多くなります。

 

塗料の乾燥が早い・・・

真夏の直射日光が当たる外壁などにデザイン模様や塗膜に厚みを付ける塗装を行う場合には
塗膜表面の乾燥が早く、特に広い面積の壁などは塗り継ぎに注意が必要になります。

 

 

3.夏に塗装する場合の注意点と対策

 

ゲリラ豪雨や夕立ち・・・

山間部などでは毎日のように夕立ちが来ることがあります。
また、近年都市部でもゲリラ豪雨が発生することも多くなってきました。
外壁に模様をつけたり、ウレタン防水などは硬化が遅いので、急な豪雨で雨粒の跡が残ったり、最悪流されてしまうこともあります

しかし、近年では天気予報アプリの精度が高く、職人の多くは「雨雲レーダー」を1日に何度も確認しながら作業しています。作業しながら遠方の雲が黒くなっていたらすぐにチェックしたり、雨雲が近づいてきたら通知がくる設定にし、乾燥や硬化の遅い塗料を使用する場合には、雨が予想された段階で作業を中止したり、反応硬化を早める促進剤を添加したりして対応しています。

 

塗料の乾燥・硬化が早すぎる・・・

塗装した表面が乾きやすいことで施工を難しくする要素があります。端的に言えば乾きが早いと塗りムラになりやすいということです。家の外壁に塗料をローラーで塗っていく場合、少しずつ重ねながら全体を塗っていきます。塗り残しがないように塗ったところに少しずつ重ねて塗り継ぎながらひろげていきます。この塗り継いで重なったところが夏場は問題になります。

先程お伝えしたように乾くのが早いことで重ねていくタイミングが遅くなると重なった部分に塗料が多く塗布されてしまうことになります。 そうしますと塗り継いだ部分は塗膜が厚くなります。そうすると表面に凹凸ができます。これが角度を変えてみるとムラに見えることもあります。また、厚く塗料が塗布されたところは艶が薄い部分よりより強くでます。そうすると塗りムラになります。

このように夏場の塗装はやりだしたら一気に塗りきってしまわないと塗り継ぐ部分にムラが発生してしまします。塗る職人の技術、意識で仕上がりが大きく変わってしまうのが夏の塗装です。職人の高い技術がないと一気にさっと塗り切ることができなくなり、見た目を損なう残念な塗装になりかねません。夏場は特に技術力があり、意識の高い職人に塗装をしてもらうことをおすすめします。

 

職人の暑さ対策・・・

家の塗装は家の外での作業になりますので環境としては非常に過酷なものになります。
屋根の瓦の表面温度は70度を超え、屋根の上の作業になれば照り返しもあり体感温度は40度を超えます。
職人としては、空調服や水分補給と休憩をきちんと取って作業を進めることが基本となります。夏場の塗装は職人の体調管理が非常に重要な要素になります。

 

4.まとめ

「夏は暑過ぎて外壁塗装はどうなのか?」と心配されている方へ、外壁塗装はどの季節でもできるということをお伝えしました。
時間帯による日当たりや、乾燥や硬化の速さを意識しながら作業すれば、塗り重ね乾燥時間の短い夏はスムーズに作業が進みます。

 


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