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波型化粧スレートへの塗装
瓦のようにも見え、スレートのようにも見えるこの屋根材は、波型化粧スレート瓦と呼ばれるもので、スレートと同様に塗装メンテナンスが必要な屋根材となります。
「セキスイかわらU」「ニューウェーブ」が有名です。
経年の劣化とともに屋根材を固定しているビスが浮いてきたり、割れてしまったりといった不具合は多少ありますが、今回拝見した波型化粧スレートは比較的綺麗な状態でした。
高圧洗浄で脆弱な塗膜や藻類を洗い流します。
棟瓦を固定しているビスが錆ているので、電動工具で錆を落とします。
このタイプの波型化粧スレートはパッキン付きのネジで棟瓦に脳天打ち。
パッキンが劣化すれば隙間から雨が入り込む構造になっています。
こちらのお宅でも雨漏りは発生していないようですが、パッキンが浮き上がり隙間ができています。
インパクトドライバーですべてのビスを増し締めします。
錆びていたビスに錆止めを塗装します。(弱溶剤型2液変性エポキシ錆止め)
全体に下塗りを塗装します。(弱溶剤型エポキシシーラー)
中塗りを塗装します。(弱溶剤型シリコン屋根用塗料1回目)
上塗りを塗装します。(弱溶剤型シリコン屋根用塗料2回目)
まとめ
波型化粧スレートは製造中止になっており、部分的な交換も不可能です。
特にノンアスベストタイプの「セキスイかわらU」は非常に脆く、歩くことさえできないので葺き替えがしか方法がありません。
また放置し続けて、瓦が壊れてから気が付いたとしても葺き替えしか選択肢がないことになります。
葺き替えはかなり高額になりますが、下地のルーフィング(防水紙)も一緒に張り替えるので、雨漏りの心配もなく安心して暮らし続けることができます。
ただ、波型化粧スレートを使用している建物は築40年以上経っていることが多く、「子供達は巣立って、夫婦であと十数年住み続けることができれば良いので、葺き替えではなく塗装でなんとかもたせて欲しい」といった考えをお持ちのご高齢のお客様が多くいらっしゃいます。
波型化粧スレートを葺いてから20年以上経っているのでルーフィングの耐用年数を考えると葺き替えが一番ですが、アスベスト含有タイプの波型化粧スレートであれば、劣化程度にもよりますが、比較的丈夫で塗装すれば使い続けることは可能です
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