20年近くお世話になっている瓦屋さんからご紹介いただきました。
築40年の和風の建物で、壁の下地が普通のモルタルではなく「掻き落とし」といって、カラーセメントと骨材を練り合わせ、鏝で厚く塗りつける左官仕上げでした。
掻き落としは和風の建物にとてもよく合う仕上げなのですが、モルタルと比べると強度が低く、クラックや欠損が大きくなりやすく、また雨水が壁内に侵入し易い壁材です。

20年程前に塗り替えはしているのですが、その後に大きなクラックが発生した際に、心配になったご主人がシリコーン系シーリング材をべた塗りしていました。
シリコーン系シーリング材は塗料を弾いてしまう特徴があるので、すべて撤去してから周辺部の外壁表面も削り落とす必要があります。
電動工具で表面を削り、カチオンフィラーで補修しました。

今回使用した塗料は水谷ペイントのナノコンポジットWで、シリコンと無機のハイブリット塗料で汚れが付き難く耐候性もある、弊店でも実績のある塗料の一つです。

お客様にも大変喜んでいただけたようで、工事完了後に塗り替えをお考えのご友人までご紹介くださりました。
本当に嬉しい限りです。有難うございました。