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色の選定方法と各注意点について
外壁塗装を行う際、色選びに悩むことが多いはず。今までの外壁と同じ色や似た色にしたいという方はもちろん、せっかく塗装するのであればイメージチェンジしたいという方もいると思います。
今回は色選びの流れや注意点をご説明します。
色選びのポイント
変更できない部位の色合いや家の系統(スタイル)を考慮する
色変更の出来ない部分とは、窓アルミサッシ・玄関回りのタイル・または、エントランスの床レンガ、塗装出来ない屋根や部位など・・家の色彩的なイメージを構成する様々な部分があります。
屋根や外壁などを色替えしても、色変更できない部分が残るので色のバランスや相性をイメージしておくことが大切です。
また家の形状や屋根材など、使用建材が和風や洋風に傾いている場合にも考慮が必要です。
特に、窓アルミサッシの色、タイルや石材、屋根材の種類が影響します。
イメージを伝える準備をする
外壁の色彩を決定する際、ご自身のイメージを担当者にできるだけ明確に伝えることが大切です。
先ず「どんな感じの色」 にしたいかをイメージしておく事で良いと思います。
思い描いたイメージ色、つまり「系統色」をある程度絞り込んでてみて下さい。
例えば、ホワイト系、ブラウン系、アイボリー系、グレー系、ブルーグレー系などありますが絞り込むことで担当者も提案しやすくなります。
また、ご自身のイメージに近い建物を見つけて写真を撮ったり、インターネットで見つけた画像を保存しておき担当者に見せることでも明確にイメージが伝わります。
1、候補色を選ぶ
実際に色見本帳をご覧いただきながら、イメージを具現化していきます。
その際に使用する色見本や選定方法などをご紹介します。
・決定した塗料カタログにある標準色
塗料カタログの標準色は実際に選ばれることが多い色が載っていますのでこの中から選ぶと安心です。
また多彩塗料や天然石調仕上げなどは実際の質感も見ることができます。
・日本塗料工業会の塗料用標準色
日本塗料工業会が発行する塗料用標準色で、建築塗装業界では主に使われています。
この色見本帳に記載されている色番号を指定すれば、日本国内のいずれのメーカー、塗料販売店、塗装店にご発注いただいてもご希望の色で発注することが可能です。
業界用語で日塗工(にっとうこう) といいます。
最新の2024年版日塗工で600色のっています。
・DICカラーガイド(ディックカラーガイド)
DIC株式会社(旧:大日本インキ化学工業)が出版する色見本帳で、主に印刷会社やデザイナーなどの間で色の指定や色合わせに利用される代表的な色見本帳です。
色数は3000色以上あります。日塗工には載っていない色や、微妙な色合い求めるお客様向けです。
・サンプルや欠片をメーカー送る
実際の色が付いている商品サンプルや欠片を塗料メーカーに郵送して、その色でサンプルを作成してもらう事も可能です。
何かに色を合わせたい場合には、この方法が最も確実です。
iphoneやiPadをお使いの方は下記アプリで色見本を見ることができます。
DICカラーガイド全色や日本塗料工業会の塗料用標準色も無料で見ることができます。
色を選ぶ際の注意点
・使用する塗料によって標準色や限られた色からしか選べない場合がある
外壁に使用する塗料の多くは、日塗工やDICから選択可能ですが使用する材料により異なりますので確認が必要です。
遮熱塗料や屋根塗料の色は、カタログの標準色の中からしか選べない塗料が多くあります。
標準色以外から色選択されたい場合は選択可能な塗料もありますのでご相談下さい。
あそこの家の色にしたい等ありましたら写真や現地確認にて近似色を探しますのでお気軽におっしゃってください。
2、カラーシュミレーションでイメージ像を確認する
希望の色を頭の中でイメージを膨らましても上手く仕上がりイメージが想像できない等、悩む事が想像できます。
また、外壁色を2色塗り分けする場合にも、どう組み合わせれば良いのか見比べても仕上がりに不安が有ると思います。
ですが、そんな時に役立つのがカラーシュミレーションソフトです。
カラーシュミレーションソフトを使用し外壁塗装後の出来上がり像をイメージするのに役立てる事ができます。
カラーシュミレーターで色の変更や様々な配色パターンを試したり、現在の色から大きく色を変更した際のイメージチェンジを確認したりできます。
弊店で施工の方は無料でイメージ作成いたしております。
【インターローカス社のi-COLOR express 】を導入しています。
仕上りイメージが湧きやすく好評ですのでご活用ください。
[カラーシュミレーション参考画像]
ご自分でカラーシュミレーションをやってみたいという方は、無料でできるカラーシュミレーションアプリがあります。詳しくは「カラーシュミレーションが無料でできる」
カラーシュミレーションの注意点
・モニターによって色の見え方が異なる
カラーシュミレーション=仕上がりの色と考えず、色の組み合わせの確認やイメージの擦り合わせのために使用すると考えてください。
3、艶を選ぶ
同色であっても艶の種類で質感は大きく違ってきます。
そんな艶の種類ですが
艶有り・7部艶・5部艶(半艶)・3部艶・艶消し 計5種類あります。
(左から右にいく順に艶が無くなります)
艶調整関するの詳しい解説については、「艶調整すると性能が落ちるのか」
4、サンプル塗板を作成し実際の感じを確認する
カタログや色見本帳やから気にいった・気になる色、艶の種類を選択してA4サイズの物に実際の塗料を塗装した塗板をお渡しします。
現在の外壁に近いパターン(模様)を選択できるメーカーもあります。
注意点
・同じ色でも見る面積によって色の視覚が変化します。
面積が広くなるほど明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、鮮やかな色はより鮮やかに感じらる傾向にあります。
小さな塗料カタログから選択しても、A4サイズの塗板で見ると視覚効果で面積が大きい方が色が明るく感じたり濃く感じたりしますのでサンプル板を作成し実際にご確認いただく事をお勧めしています。
・サンプルの塗板は実際に塗装する状況下や場所でご覧ください。
内部は内部、外部は外部、その場所で見てください。
日の当たる当たらない、朝昼夜、晴れ曇り雨等の条件でも色や艶の見え方は違いますので塗装する実際の状況下にて何度か見比べて下さい。
まとめ
色選びは、大変ですが塗り替えの醍醐味でもあります。
家のイメージが大きく変わり、新しい家のように生まれ変わリます。
外壁の塗り替えは、リフォームの中でも感動の大きい工事の一つです。
不安も大きいとは思いますが、是非とも挑戦していただきたいと思います。
もちろん、新築当初と同じ色合いに再現することもとても良いことです。 新築時の感動をもう一度味わっていただくことも楽しい選択です。
しかし、少しイメージを変えたいと思われる方には、「不安なので結局前と同じ色にしてしまった」とならないで頂ければと思います。
上手に色選びをしていただければ、大丈夫です。
たくさんの家を見て回ったり、業者に相談するなど、じっくり時間を掛けて家のイメージチェンジに挑戦してみて下さい。
きっと、楽しい思い出になることと思います。
外壁塗装の色選びでお悩みの方は、当店にお任せくだされば様々な方法をご提案させていただきますのでよろしくお願いいたします。
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