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高耐久塗装されたサイディング
2001年以降に建てた住宅の中には、無機・フッ素、親水、光触媒などの高耐久・低汚染塗装を施されたサイディングがあり、その特性がゆえに塗装が密着し難くいため、難付着サイディング(または高意匠サイディング)と呼ばれています。
難付着サイディングとは知らずに通常の塗装してしまった場合には、早期に塗膜が剥がれてしまい大変なことになります。
例にあげると
・ニチハ株式会社 「プラチナコート30」「ハイパーコート」など
・旭トステム外装株式会社 「セルフッ素コート」「セルクリーン」など
・ケイミュー株式会社の 「光セラ」「親水コート」など
※一部抜粋2023年5月調べ
などが挙げられます。
難付着サイディングの見分けるには
・10年くらい経過しても色褪せたりチョーキングしていない場合には、難付着サイディングを使用している可能性があるため、図面による製品名と品番の確認、前回使用塗料の確認をさせていただいております。
・図面がない場合や覚えがない場合には実際に塗装して付着試験を実施します。
難付着サイディングへの塗装するには
塗装表面の劣化がなくても、コーキングだけが劣化している場合や、20年近く経過して汚れやチョーキングが目立つようになっていたらメンテナンスが必要になります。
近年では高機能下塗り材を使用することによって多くは塗装可能になっています。
クリヤー塗装は高機能下塗り材を使用できないため、塗装不可としているメーカーもありますのでご相談ください。
まとめ
難付着サイディングの表面が劣化していなければ塗装する必要はありません。また通常はシーリングも耐久性のある材料が使用されていると思います。
しかし、外壁だけが大丈夫だからといっても、建物の他の部分はメンテナンスが必要なことが多くあり
外壁のメンテナンス時期まで放置し続ければ劣化が進み、雨漏りして大工事が必要になってしまう可能性もあります。
ですので高耐久・低汚染塗料を施されたサイディングの場合には高圧洗浄を行い、必要があればシーリングを打ち替えし、それ以外に塗装が必要な箇所があれば、それぞれの耐用年数に応じた塗料を選定するような仕様が望ましいと思います。